「蟹 かに(大江幸の作 天保頃)
「蟹 かに(作者不詳 江戸時代の作)
「蟹 かに(吉田金吾 三代目桐竹門造作  安政6年)
「蟹 かに(作者不詳 天保頃の作)
「蟹 かに(四代目桐竹門造作)
「三枚目(祐仙)
 さんまいめ
(ゆうせん)
 鬘 油付 大黒頭巾付
 初代吉田玉治旧蔵 嘉永頃作
 現存せず(1945年3月 戦災のため焼失)
  写真 渡辺義雄 (写真家 1907-2000)
 「仮名手本忠臣蔵」に先行する「赤穂義士もの」浄瑠璃作品に「横に馴れたる蟹坂伴内」とあり、「仮名手本忠臣蔵」にも取り入れて「鷺坂伴内」を登場させたのだろう。
 現在の文楽に「蟹」首(かしら)はなく、『仮名手本忠臣蔵』鷺坂伴内には「三枚目」首
(かしら)の「祐仙(ゆうせん)」を流用して遣い、鷺坂伴内に用いるその祐仙首(かしら)を「伴内(ばんない)」と呼んでいる。
「蟹 かに(現在の文楽にはない特殊首) 桐竹門蔵旧蔵