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チェコスロヴァキア YWCA 
リトグラフ、ステンシル 1922年

ボリーフカ

新しい時代の女性に
 チェコスロヴァキアは300年の苦難の時を経て1918年に独立し、初代大統領には独立にいたる道を開き国民を導いた哲学者のトマシュ・G・マサリクが就任しました。
 マサリクの娘アリツェ
(アリス Alice Masaryková 1879-1966)はシカゴ大学在学中 YWCA(Yong Wemen's Christian Association キリスト教女子青年会)の寮で生活していたことがあり、新生チェコスロヴァキア女性の啓蒙のためにプラハにYWCAの支部を作ろうと考えました。(アリツェはプラハ・カレル大学に最初に入学した女性の一人であり、独立後はチェコスロヴァキア赤十字の総裁もつとめました。)
心をこめて
 アリツェの募金活動が実を結んでプラハ支部は1920年にオープンしました。ミュシャのポスターは、会員の募集と共に、チェコスロヴァキア各地に少女のための宿泊施設を建設する基金を募るためのものです。アリツェとYWCAの精神に賛同していたミュシャは心を込めてこのポスターをデザインしました。国民の理解を得るためポスターには純潔で洗練された若い女性を描いています。カラーはステンシル
(色づけする部分を切り抜いた型を用いて彩色する。ポショワールともいい日本の合羽摺りと同じ技法。)で、女性を囲む星と巻き髪の金は手で彩色しました。

『チェコスロヴァキアYWCA』
ポスターの原画

アリツェ・マサリコヴァ
Alice Masaryková 1879-1966

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アリツェ・マサリコヴァ

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