モナコ

装飾パネル へ

もどる





装飾パネル へ

『ヴィーユマール印刷所のカレンダー』(左 1895年)
『演劇芸術のアレゴリー』(右 部分)

モンテカルロ国立歌劇場ホール客席の豪華な内装
建築家にちなんで 「ガルニエ・ホール」 と名付けられた。
 「国立歌劇場開場100周年」を記念するモナコの切手(1966年)

モンテカルロのストック・ポスター

もうひとつの『モンテカルロ』ポスター
 劇場用にミュシャが1897年にデザインしました。フレーム部分のみを先に刷っておき、公演内容のタイポグラフィーをあとから刷り込んで告知に使う「ストック・ポスター」です。
 フレームには演劇の女神とギリシア劇の仮面をデザインしており『ヴィーユマール印刷所のカレンダー』、『演劇芸術のアレゴリー』と同じく演劇を象徴していますす。
 デザインは1897年ですが、モンテカルロでは1922年から23年にかけて集中して使われています。

カジノでオペラ
 モナコ公国は外貨を得るためにカジノを開き成功しました。鉄道が開通しヨーロッパ中から高級リゾートをめざして観光客がおとずれるようになりましたが、男性客がカジノで夢中になっている間、夫人や家族が楽しむ施設として歌劇場をカジノに併設しました。
 カジノも歌劇場も、ともにパリ・オペラ座
(ガルニエ宮)建築家のシャルル・ガルニエ(1825-1898)による建築です。500席あまりですが演劇、オペラ、コンサート、ボクシングなどを開催する国立歌劇場です。
 歌劇場オーケストラのレベルは非常に高く、ルイ・フレモー、イーゴリ・マルケヴィッチら名指揮者に育てられました。現代は「モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
(改称前はモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団)」と名称をあらため、フランス式オーケストラの代表で世界屈指のコンサート・オーケストラです。
 2016年に、合唱指揮にも秀でている日本人指揮者の山田和樹さんを音楽監督に迎えて幅広い活動を展開しています。
 2024年には、山田和樹さん指揮、モンテカルロ・フィルハーモニーの日本ツアーがあり、全国5都市でコンサートをする予定です。