ベツレヘム礼拝堂のヤン・ジシュカ
『プラハ市民会館壁画』
(ポストカードから)
スラヴ叙事詩 『ベツレヘム礼拝堂でのヤン・フスの説教』
上 と 左は部分
ヴィトコフの戦いで歴史的な大勝利を果たしたヤン・ジシュカ (1374-1424) は、スラヴ叙事詩の 『グルンヴァルトの戦いが終わって』、『ベツレヘム礼拝堂でのヤン・フスの説教』 にも登場しています。
没落した地方貴族出身のジシュカは、多くの没落貴族がそうだったように傭兵となって戦場稼ぎをするうちに頭角を現し グルンヴァルトでは傭兵隊長として活躍しました。
乞われてヴァツラフ王の宮廷付き武官になりプラハに住んでいた頃、ヤン・フスの支持者となったようです。
『ベツレヘム礼拝堂で説教するフス』 の画面では、ジシュカは説教を聞きながらフスを護るために辺りをうかがっています。 絵を見る私たちと同じ目の高さにジシュカがいるように描いているため、眼帯姿のジシュカに気づくと、まるで1412年のベツレヘム礼拝堂の緊迫した空気の中に自分も居合わせてフスを見守っているように感じるのです。
スラヴ叙事詩 『ベツレヘム礼拝堂でのヤン・フスの説教』 左下部分 フスの支持者たちとヤン・ジシュカ