フス派のシンボル "聖杯"
聖杯を持つフス教徒を図柄にしたチェコスロヴァキアの切手
(1920年)
聖杯をかかげるフス教徒
ヴルタヴァの野外劇のスケッチから(上下とも部分 1926年)
プラハ市立美術館所蔵
パンとブドウ酒の両方による聖餐を主張したため「ウトラキスト」とよばれた穏健派フス教徒たちはキリストの最後の晩餐にちなむ聖杯を旗印にしました。
穏健派フス教徒はカトリック教会に対して神の言葉による自由な説教、聖職者の道徳的生活などを要求していましたが、もっともわかりやすい(パンと)ブドウ酒による聖餐をあらわす聖杯をシンボルにしました。
1920年の切手でも1926年のヴルタヴァ川の野外劇(第8回ソコル大会)でもミュシャはフス派信仰のシンボルに聖杯を描いています。