カサンフィス印刷所

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『カミ印刷所』 (1898年頃)
作者不詳。おそらく、F.タマーニョ

 カミ印刷所はベルギー出身のE.カミ(Emile Victor Camis 1859-1919)がパリに開いたリトグラフ工房。最新のリトグラフ印刷機を導入しギョーム、タマーニョ、ブイッセ(Firmin Bouisset 1859-1925)らの作家を擁して数々の人気ポスターを世に送り出しました。
 ギョーム、タマーニョによる2点の『カミ印刷所』ポスターにはミュシャの『カサンフィス印刷所』と同じく"ミューズ"が登場し「カミ印刷所」の技術と芸術性をアピールしています。1897年の「ミューズ」にはバラを添え、衣装にはエーデルヴァイスの花を飾り、ここでもカミ印刷所の気高い美を宣伝しています。
 1900年のポスターでは崇高さを演出し1897年のものではミュシャの『カサンフィス印刷所』と同様、さまざまなポスターやポスターのキャラクターが印刷機から飛び出して楽しさを伝える表現になっています。
 

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 作者は不詳だが、タマーニョと考えられる。
 1897年のものと同じく、カミ印刷所のポスターから生まれたキャラクターたちを描いていて、ミュシャの『リュション』、『愛人たち』のキャラクターも見える。

 1897年の『カミ印刷所』ポスターに描かれているポスターから。
 『リュション』(ミュシャ 1895年)、『メニエル・チョコレート』(ブイッセ 1893年)、
『ジョブ』(ブイッセ 1889年)。

『カミ印刷所』(1897年)
A.ギョーム、 F.タマーニョ
Francisco Tamagno 1851-1933

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『カミ印刷所』(1900年)
A.ギョーム
Albert Guillaume 1873-1942

(リトグラフ工房)