スラヴ叙事詩展

ルミール

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『「ルミール」誌のタイトル』

『ルミールとニンフ』(部分) 1882年

『 「スラヴの兄弟たち」 コンテ』から(部分)
 1926年

『スラヴ菩提樹の下での若者たちの誓い』
『スラヴ叙事詩』から
ルミール
 ハープを奏でる少女のイメージは、チェコの人たちにとって中世の吟遊詩人ルミール(Lumír)とかさなります。スメタナの連作交響詩『わが祖国』第1曲、『ヴィシェフラッド』冒頭のハープもルミールをあらわしています。
 ミュシャは、1926年にヴルタヴァ
(モルダウ)川の中の島で催した歴史ページェント『スラヴの兄弟たち』の棹頭でもルミールを登場させました。下左のコンテはその時のものです。
 また、『スラヴ叙事詩』のこの少女は、スラヴの人たちに、太陽を表す「金色の巻き髪の少女」を伴っているというスヴァントヴィト神を連想させます。実際、ミュシャの『スラヴ叙事詩展ポスター』では、スヴァントヴィト神像とハープを弾く少女を結びつけるよう画面構成しています。
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『スラヴ菩提樹の下での若者たちの誓い』
(部分)
モデルはミュシャの娘ヤロスラヴァ
ズビロフの『スラヴ叙事詩』制作アトリエで
(背景は、スラヴ叙事詩『オタカルⅡ世』)
 

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