『 「スラヴの兄弟たち」 コンテ』から(部分)
1926年
『スラヴ菩提樹の下での若者たちの誓い』
『スラヴ叙事詩』 から
ルミール
ハープを奏でる少女のイメージは、チェコの人たちにとって中世の吟遊詩人ルミール(Lumír)とかさなります。スメタナの連作交響詩 『わが祖国』 も、ルミールを連想させるハープの響きで始まります。
ミュシャは、1926年にヴルタヴァ(モルダウ)川の中の島で催した歴史ページェント 『スラヴの兄弟たち』 の冒頭にもルミールを登場させました。下左のコンテはその時のものです。
また、『スラヴ叙事詩』 のこの少女は、太陽を表す 「金色の巻き髪の少女」 を伴っているというスヴァントヴィト神をスラヴの人たちに連想させます。実際、ミュシャの
『スラヴ叙事詩展ポスター』 では、ハープを弾く少女と結びつけるようにスヴァントヴィトの神像を描いています。
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『スラヴ菩提樹の下での若者たちの誓い』
(部分)
モデルはミュシャの娘ヤロスラヴァ
ズビロフの 『スラヴ叙事詩』 制作アトリエで
(背景は、スラヴ叙事詩 『オタカルⅡ世』)