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CHARLES IV FONDE UNIVERSITÉ DE PRAGUE
カレル4世 プラハ大学の創設者
 1348年
 上は、1348年のプラハ大学(現カレル大学)創立600年を記念して発行した1948年の切手。チェコ共和国ではカレル4世が大学を創設した4月7日を「教育の日」としている。
 神聖ローマ皇帝カール4世、ボヘミア王としてはカレル1世が正しいが、一般に「カレル4世」と呼ぶことが多い。カレルはルクセンブルク家の出身だが、母のエリシュカからボヘミア最初の王朝プジェミスル家の血統を受け継いでいる。
 神聖ローマ帝国の首都をプラハにおき、都市改造だけでなく、中欧ドイツ文化圏で最初の大学を創設するなど今日のチェコの礎を築いた。チェコの人たちは帝国とボヘミア(チェコ)に平和と繁栄をもたらしたカレル4世の治世をチェコの黄金時代と考えている。
 カレル4世は「聖ヴァツラフの王冠」を戴いて描かれている。

カレル4世(1316-1378)

『プラハ大学創設を宣言するカレル4世』
制作のためにミュシャが撮影した写真

ドイツ史

『カレル4世 プラハ大学の創設者』の
デッサン
カレル4世が戴く王冠は「聖ヴァツラフの王冠」といい、ボヘミア王の権威をあらわす。
 ただし10世紀のヴァツラフ1世時代のものではなく、14世紀に聖ヴァツラフを尊敬するカレル4世自身が作らせたもので現代にまで伝わっている。王冠の宝石は装飾のためでなく、神の力を表し、神から与えられた王権を示す。.

 左もカレル大学(プラハ大学)創立600年記念の切手。聖ヴァツラフ1世の前にひざまずくカレル4世を描いている。