装飾パネル
四つの時
女性のポーズ、背景と明るさなどの変化で朝、昼、夕、夜、一日の四つの時を表わしています。 周りの装飾パターンを共通にして統一感を出しながら、朝はシャクナゲ、夜はケシと時間帯を連想させる花を描いています。 また、女性の髪の色は朝から夜にむかって明るい色から少しづつ濃くなり、ポーズの変化にともなって頭の位置は昼が一番高く、夜に向かって眠りにつくようにだんだん低くなります。
女性のポーズ
昼を表わす女性は、朝、夕、夜の自然なポーズに比べて特徴的なポーズが他と少し違っています。 この女性のポーズは、「四つの宝石」 シリーズのアメジストの女性とよく似ています。 また、同じポーズは『明星』の挿絵にも見ることができます。 直接の影響関係は確認できませんが、与謝野鉄幹や『明星』のデザイナーたちがミュシャの 「四つの時」 「四つの宝石」 を見ていた可能性も十分に考えられます。
朝の目覚め
昼の輝き
夕べの夢想
夜の安らぎ
「夕べの夢想」のデッサン