宝くじで 学校を
 当時のチェコはオーストリア・ハンガリー帝国の領土でした。きびしいゲルマン化政策のもと チェコ語は劣等とされて公立学校ではドイツ語で教育することが決められていたためチェコ人でありながらチェコ語がわからない世代が育っていました。
 チェコ語で教育をするには貧しいなか自分たちで私立学校をつくるしかありません。宝くじはその資金を集める方法のひとつでした。
 ポスターの少女はチェコ語で教育を受けるべき子どもたちをあらわしています。
木の上のチェヒア
 木の上にうなだれて座っている女性はチェヒア
(チェコを象徴するお母さん)です。チェヒアが腰かけている枯れ木はチェコの不毛の状況を象徴しています。
 後ろには3つの顔を持つスヴァントヴィト神の木象が描かれチェヒアがすがるように右手をかけています。チェヒアの左手は口と耳を覆って言葉が失われていることを示しています。
少女の顔から神像へ
 少女
に光があたっているのでポスターを見る人の目は少女の顔からチェヒアの腕をたどって木像に刻まれた太陽に導かれます。
 スヴァントヴィト神は太陽を象徴する全能の善の神で希望の神です。太陽をあらわす金の巻き髪の少女を連れているとされていますが、ポスターの少女のみだれた髪も金色の巻き髪を連想させます。
希望のポスター
 暗い印象を持つ方もいるでしょうがスヴァントヴィトに守られて学校建設の夢が実現するという希望を伝えています。大変強く印象的なポスターです。

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「ブルノ学校基金」 (左) と 「脅威」 (上)
ともに学校建設基金宝くじのポスター原画として描いた。

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