ルヤナ島のスヴァントヴィト祭  神が戦うとき ― 芸術は魂の救済

希望の神
 バルト海にあるルヤナ島
(現在はドイツ領のリューゲン島)のアルコナには古代スラヴの神殿が置かれ西スラヴ神話の神スヴァントヴィトの像がありました。(近年、発掘によって古代スラヴの神殿跡が発見されヨーロッパで話題になりました。)
 太陽神のスヴァントヴィトは4つの顔を持つとされていますが同じ古代スラヴ神話のトリトンのように3つの顔で表されることもあります。ミュシャのスヴァントヴィトは3つの顔を持ち過去・現在・未来のスラヴの歴史と希望を象徴しています。
異民族にせめられ
 "スラヴの海"とも呼ばれていたバルト海沿岸は 1168年、ヴァルデマー1世
(1131-1182)率いるデンマーク軍に征服され神殿も焼き払われました。
 画面の左上にはノルマン民族の戦争の神オーディーンと狼が右の方には白馬に乗せられた瀕死のスラヴ戦士
(白馬もスヴァントヴィトのシンボル)と伝説を伝える楽人たちが描かれています。

フリードリヒ 『リューゲン島の白亜の断崖』

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スヴァントヴィト神像のポスター

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1912年 テンペラと油彩  610×810 cm

スラヴ叙事詩

ルヤナ島のスヴァントヴィト祭