LUのカレンダー

ミュシャを讃えて

フランスの麦畑に咲くコクリコ

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フランスのビール
 豊かな泡立ちのビールジョッキを手にしている少女はビールの精です。 頭にはビールの原料である大麦とホップを飾っています。 ほかにコクリコ、マーガレット、ヤグルマギクの花も飾っていますが、これはフランスの三色旗の象徴で、ムーズ川のビールがフランスのビールであることを示しています。
 コクリコは、1912年にフランスを訪れた与謝野晶子
(1878-1942) が 「嗚呼 皐月 仏蘭西の野は 緋の色す 君も雛罌粟 われも雛罌粟 (ああさつき フランスの野はひの色す 君もコクリコ われもコクリコ)」 と詠んだ コクリコ (ひなげし) です。
コクリコ
  コクリコ、マーガレット、ヤグルマギクはフランスの農村ではごく普通に見られる花なのでトリコロール、フランス国旗の三色にたとえられフランスの象徴となっています。
 麦を頭に飾る女性はギリシア・ローマ神話の豊穣の女神、デメテル
(ローマ神話ではケレス) を連想させます。 ケレスは英語で穀物を意味するシリアルの語源ですが、スペイン、ポルトガルではビールの語源 (スペイン語=Cerneza、ポルトガル語=Cerveja ) です。
 ヒナゲシ
(コクリコ) はミュシャ作品によく登場する花です。 フランス (ムース川のビール) のほか、夏 (連作四季の夏、ポストカード 8月、ショコラマッソンのカレンダー 夏ほか)、豊穣 (LUのポスター、主の祈り)、芸術・美 (四芸術、アイユールの歌)、チェコ (チェコ周遊旅行表紙ほか) など、ヒナゲシが象徴しているものはさまざまですがどれも作品を読み解く大切なポイントです。
ムーズ川
 ムーズ川は、北東フランスからベルギー、オランダを流れて北海にそそぐ川でオランダではマース川と呼んでいます。 フランスでは農業地帯を、ベルギーでは工業地域、オランダでは酪農地を通って流れています。 運河によってライン川、モーゼル川などとつながっているヨーロッパ有数の河川です。
 ポスター下部の枠にはビール工場やムース川の精が描かれていますが、これはミュシャが描いたものではありません。
ミュシャを讃えて
 ポスター作家のアドルフ・ヴィレット
(1857-1926) は 「ポスターの巨匠たち Maitres de l'Affiche (ポスター名作集)」 のために 「ミュシャを讃えて (1899年) という作品を添えました。 「ミュシャを讃えて」 では マリア像に祈りをささげるようにミュシャの 「ムーズ川のビール」 の前でひざまずく少女を描いています。 ヴィレットは同じポスター作家としてこのポスターをミュシャの代表作と考えていたのでしょう。

椿姫
ロレンザッチオ
メディア
サマリアの女
トスカ
ハムレット
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フランスの国旗

フランスの麦畑に咲くコクリコ
(クリックで拡大します)

カサンフィス印刷所
サロン・デ・サン第20回展
ランスの香水ロド
ジョブ
サラ・ベルナール
サロン・デ・サンでのミュシャ展
モナコ・モンテカルロ
ムース川のビール
トラピスティーヌ酒
ウェイヴァリー自転車
遠国の姫君
ズデンカ・チェルニー
ブルックリン美術館のミュシャ展

ミュシャ・コラム
「寄せ集めのミュシャポスター

シガリロ・パリ Los Cigarillos Paris
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ケレス  1715-6年頃
 A.J. ヴァトー (1684-1721)
ワシントン・ナショナルギャラリー蔵

ミュシャを讃えて

ミュシャを讃えて ヴィレット
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ルフェーブルユティルビスケットのカレンダー

LUのカレンダー

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ムーズ川のビール  リトグラフ 1897年

ポスター

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