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ミレー(John Everett Millais)の「オフィーリア」(1851-1852)
テート・ギャラリー(ロンドン)蔵

「ハムレット」のデッサン
剣先は真下に向いている

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ハムレット      1898年 リトグラフ

ハムレットを演じるサラ・ベルナール

ポスター

ムレット
 シェイクスピア(William Shakespeare 1564-1616のもっとも有名な悲劇です。 サラ・ベルナール(Sarah Bernhardt 1844-1923)はフランス語で原作にほぼ忠実に上演しました。
 このポスターの前までサラ・ベルナールはオフィーリアの役を女優として演じていました。しかし男役のロレンザッチオがあたって1898年のこのときはじめて男装のハムレット役に挑戦してそれまで以上に好評を博し「ハムレット」はサラベルナールの当たり役となりました。

オフィーリア
 
ハムレットの足元には狂死した恋人のオフィーリアが横たわっています。 歌いながら小川に漂うオフィーリアはラファエル前派 J.E.ミレー(John Everett Millais 1829-1896)悲しくも美しい絵(テート・ギャラリー、ロンドン)があります。ミュシャのオフィーリアも花であらわす流れとともに美しく描かれています。

 劇の進行で重要なハムレットの"剣"はポスターでもデザインの要になっています。
 デッサンでは真下を向けて描いていた剣をポスターではハムレットとオフィーリアの悲しい関係を暗示するように剣先を傾けてオフィーリアの心臓に向くように改めました。剣の傾きが画面の安定を破って見る人の注意を呼び、バックの夜景、黒い衣装とのコントラスト、ケルト文様の曲線と剣の直線、それぞれの対比が相乗的に剣の効果を高めてくるのです。
ケルト
 
ハムレットのポスターにはケルト族の動物文、組紐文が見られます。
 ケルトは古代ヨーロッパの各地に住んでいました。"ボヘミア"というチェコを指す地名もケルトのボーイー部族の土地という意味のラテン語から来ています。実際チェコの装飾の深層にはケルト文化の影響があります。「黄道十二宮」や「イルゼ」にはケルト文様が見られミュシャもケルトの装飾を意図して取り入れていることがわかります。

サラ・ベルナール
 ハムレットはジスモンダから始まりミュシャとサラ・ベルナールに幸運をもたらしたポスター・シリーズ最後の作品になりました。

ミュシャ・コラム
「寄せ集めのミュシャポスター